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2024.03.14ピアノ独学成功への道!初心者向けステップバイステップガイド

大人になってからピアノをはじめたい方の中には、「初心者のため何からはじめていいか分からない」「レッスンに通う時間がないから、独学でピアノは弾けるようになる?」といったお悩みを持つ方もいるかもしれません。今回は、ピアノ初心者の方が独学でピアノを上達させるために、やるべきことや練習方法について解説します。また、モチベーションを維持させるための効果的な方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ピアノ初心者の最初の一歩としてはじめること

ピアノ初心者の方がこれからピアノをはじめたいと思っても「楽譜も読めないけれども何をした方がいい?」「ピアノを用意すべき?」など、まず何をしていいか分からないといったことも多いかもしれません。

ピアノ初心者の方が、最初の一歩としてはじめることを順に解説します。

自分に合うレッスンスタイルを理解する

ピアノを始めるには、大きく分けて「ピアノ教室に通う」「オンラインのレッスンを受ける」「独学」の3つがあります。「定期的に空いている時間がないので独学が良い」と考えていても、不定期でやってくれる教室や空き時間を利用したオンラインレッスンを受けることも可能です。まずはそれぞれのメリット・デメリットを理解して自分に合うレッスンスタイルを理解してみましょう。

代表的なピアノのレッスンスタイルの特徴やメリット・デメリットを以下にまとめました。

レッスンの種類特徴メリットデメリット
ピアノ教室(個人・少人数制)個人のピアノ講師が自宅などに開講マンツーマンや少人数制が多い
月謝は大手よりリーズナブルな傾向にある
レッスンの進め方、内容などは講師や教室によりばらつきがある
通室の手間がある
ピアノ教室(大手)大手ピアノ教室が開講指導方法やレッスン内容にばらつきがない
発表会などが開催される機会が多い
月謝は個人教室よりやや高い傾向にある
通室の手間がある
オンラインレッスンオンライン上でピアノレッスンを受ける通室の必要がなく好きな場所でレッスンを受けられる
感染症対策になる
音の質が落ちる
通信トラブルが発生することがある
独学自分で練習自分のペースで続けられる
費用が安く済む
好きな曲で練習できる
モチベーションを保てないことがある
アドバイスがもらえない
間違いに気づきにくい

ピアノ教室に通うことで講師から適切なアドバイスが受けらえるものの、時間や場所の制約からオンラインや独学を選びたい方もいるでしょう。逆に独学は自分のペースで好きなように練習できるものの、練習方法が分からないときや間違えたときなどにアドバイスを受けることができません。

それぞれのレッスンスタイルを組みあわせることも可能です。まずは自分に合うレッスンスタイルは何がいいかを理解し、どのレッスンスタイルでピアノをはじめるかを決めましょう。

基礎を知っておく

ピアノ教室に通う場合でも、独学で練習する場合でも、ピアノを上達させるには継続した練習が必要です。ところが、ピアノの基礎部分の知識がなければ効率的な練習につながりません。まずは以下のピアノの基礎知識を抑えておきましょう。

・楽譜の読み方(音符、記号の意味など)
・ピアノの仕組み(鍵盤の重さ、ペダルなど)
・右手と左手の役割 (主に右手がメロディ、左手が伴奏など)

基本的な弾き方を身に付ける

ピアノの基本的な弾き方を練習する方法に、音階の練習があります。音階の練習とは、例えばピアノの白い鍵盤部分(ドレミファソラシドのハ長調)を順番に弾くことで、指をバラバラに動かす事、そのための指使いを身に付けられる方法です。

右手は、親指、人差し指、中指でドレミと弾きはじめファで中指の下から親指をくぐらせ親指から、ソラシドを人差し指、中指、薬指、小指で弾きます。次にドから下がっていくときは、ドシラソファまで小指、薬指、中指、人差し指、親指で弾いてから中指を親指の上を通り越し、ミレドを中指、人差し指、親指で弾きます。

左手の場合は、左手は、小指、薬指、中指、人差し指、親指でドレミファソと弾きます。それから親指の上から中指を通り越し、中指、人差し指、親指でラシドと弾きます。下がるときは、その逆で親指、人差し指、中指でドシラと弾き、中指の下を親指がくぐり親指、人差し指、中指、薬指、小指でソファミレドと弾きます。

基本的な音階の練習はピアノの正しい指使いを学べるだけでなく、上達したあとのウォーミングアップにも使えます。ぜひ覚えておきましょう。

よくある初心者の疑問と回答

ピアノ初心者の方のよくある質問を、回答とともに紹介します。

Q:練習はどのくらいすれば良い?

A:練習時間は短くても大丈夫なので、毎日やる方がいいでしょう。毎日継続することで、ピアノの上達につながります。

Q:両手でピアノが弾けません

A:まずは片手ずつ弾き、その後少しずつ両手で弾きましょう。ゆっくりでいいので両手で少しずつ弾いているうちに、徐々に弾けるようになります。

Q:楽譜の読み方を覚える必要はある?

A:読めなくても弾けますが、楽譜が読めないとできることに限りがあります。楽譜を読めるようになれば、知らない曲を知ることができます。楽譜は、正確に音楽を伝えるための全世界共通言語。読譜をマスターできれば、楽譜を見ただけであらゆる種類の音楽が演奏できるようになっていきます。

楽譜が十分読めるレベルに達するのに、思っているほど時間はかかりません。バンド仲間と一緒に演奏するために基本的なコードを学びたいなら、コード譜のような代替的な楽譜を使う事もできます。詳しくは、第5章「楽譜の読み方の基本」をご覧ください。

Q:指を早く動かせません

A:指や手、手首は筋肉と骨、腱からできているため、スポーツと同じようにトレーニングをすることで早く動かせるようになります。おすすめなのが、先ほど紹介した音階の練習です。いろいろな音階の練習を繰り返したり、好きな曲を繰り返し弾いたりすることで指や手のトレーニングになり、徐々に早く動かせるようになります。

また、ピアノを弾いていないとき、例えばテレビを見ているときやバスタブに浸かっているときなどに、エアーピアノを弾いているように動かしてみることもいいでしょう。

Q:大人になってからピアノをはじめても大丈夫?

A:ピアノは毎日少しの時間でも練習を続けることが大切です。でもなかなか時間をとるのが難しいのが現状でしょう。思いついたときやダイニングテーブルでもバスタブの中でもいいので、エアーピアノを弾くのもありです。

Q:忙しくて練習できるか分からない

A:ピアノは毎日少しの練習でも続けることで練習します。すきま時間を使うなどして練習時間を確保しましょう。なおピアノを練習する時間は1日のうちどの時間でも問題ありません。

Q:音楽の才能がないのですが大丈夫でしょうか

A:生まれ持った才能だけでプロになったピアニストはいません。自分に合う練習方法を見つけて、根気よく弾き続けることでピアノは上達していきます。それに、才能がないと思いこんでいませんか。

Q:手が小さくてもピアノは弾ける?

A:手が小さくてもピアノは弾けます。実際にプロのピアニストの中にも、小さな手の人はたくさんいます。また、ピアノのコンクールや発表会では小さな子どもがすばらしい演奏をする姿を見ることがあります。小さな手でもうまく弾ける指使いやペダルを使ったり曲をアレンジしたりして弾くことができます。指があまり広げられない場合でも、指の位置が近い曲を練習に選ぶことで少しずつ弾けるようになります。

ピアノ練習のステップバイステップ:演奏力を磨こう

ピアノ初心者が覚えておきたい、上達するための準備や基本について解説します。

始める前の身体の準備

ピアノ演奏を始める前に、身体を準備しておきましょう。指を滑らかに動かし、リラックスするために以下のストレッチをおすすめします。

1.手のひらを下に向けた状態で、左手を水平に伸ばす

2.肘を90度に曲げる

3.薬指の先端を右手で持って、反らすようにストレッチする

4.そのままほかの指をゆっくり曲げ伸ばしする

5.中指以外の指を持って反らして、薬指だけ曲げる

6.同じように人差し指、中指、小指に対しても行う

7.反対の手も同様に行う

8.各指の間同士を広げるように伸ばす

最後に深呼吸をして肩を上下させ、リラックスしましょう。

ジャンル別のリズムの基礎

音楽はジャンルによってリズムが異なります。以下のリズムの基礎を覚えておくと、演奏の幅が広がります。

・ポップスやロック…8ビート(8分音符が主体)

・ファンク、リズミカルなポップス…16ビート(8分音符+18分音符)

・R&Bなどのブラックミュージック…16ビートバウンス(はねた感じの16ビート)

・ジャズ…4ビート(スウィング)

・ブルース、ソウル、一部のポップス…シャッフル(3連符の繰り返しのリズムで、2拍4拍にアクセント)

・サンバ…インツーと呼ばれる2拍子または普通の4拍子

・ボサノバ…サンバの遅いパターン

ピアノのモチベーション維持と効果的な学習方法

ピアノは継続した練習が上達につながると知っているものの、モチベーションが下がってしまうこともあります。モチベーションを維持するための効果的な方法を紹介します。

家族や友人に演奏を聴いてもらう

「練習しても全然上達しない」という気持ちがモチベーションを下げてしまっていることがあります。そこで、家族や友人にピアノ演奏を聴いてもらいましょう。自分では気が付かなかった自分の成長に気が付くことがあります。特に独学でピアノ練習をしている人は、なかなか評価やアドバイスを受ける機会がありません。誰かに演奏を聴いてもらうことで自分の成長を実感し、モチベーションアップにつながることがあります。

発表会で演奏する

発表会に出て演奏することも、モチベーション維持や上達につながります。発表会という目標ができ、日頃の練習もスケジュールを立てて、計画的に進められます。何より多くの人の前でピアノを演奏するという経験は、ピアノを続けるうえでも大きな財産になるでしょう。

まとめ

ピアノ初心者がピアノをはじめるときにまず行うことや良くある質問、準備やモチベーションを保つための方法を紹介しました。ピアノは大人の習い事としても人気で、いつからでもはじめられるのが魅力です。自分に合うレッスン方法や練習方法を見つけ、ピアノを通じた豊かな時間と豊かな人生をぜひ得てみましょう。



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